大家百子作品

ピースbS 17 31 40 41 51 52 63 77 88 98 108

ピース108 メロニー島の月の神話

ゴルゴンザーラ、チャチャビンガ、ポーリャ、フィルチーノ、ユーリポス… 第1回「わたしにもひけるかな?」以来、地球のあちらこちらを、ピアノ曲を書くことで旅してきました。(いずれも、ありそうで実はない、架空の地名ですが…)
今回の旅の行き先は、二瓶有希恵ちゃん(初演者)が決めてくれました。そもそも、次はどんな曲を書こうかと迷っていた頃、有希恵ちゃんが「月の満ち欠けに興味を持っている」と伝え聞き、「月」は作曲の際の小さな「とっかかり」となりました。
なぜか私の中では、「月」と全音音階が結びつきます。第5回コンサートの時には、ヴァイオリンとピアノのデュオ「夜空の3つのエピソード」(T「夜の雲は少し憂鬱で」U「てんびん座の不思議な舞踏会」V「満月のしてくれた笑い話」)を書きましたが、この時も全3曲を通じて全音音階を用いました。全音音階は、どこか不思議な気持ちのする音階です。空…宇宙…無限…そんなイメージが作曲の始まりにあると、自然と、この音たちが私の頭の中に広がるのです。
出来上がった曲にはまだ名前がありませんでしたが、少しずつ練習していく過程で、「メロニー島」という地名と「月の神話」という言葉が有希恵ちゃんの心の中に生まれたそうです。それをそのまま曲名にさせてもらいました。今となっては、まるで最初からこの曲名があり、そのイメージで作曲したような気すらしています。

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