岩下周二作品

ピース10 24 44 65 80 85 93 105

ピース80 2つの即興曲

石川 森平君へ。
また君のために曲を書くことができて、ぼくはとてもうれしい。
昨年の夏、「もういちどききたいな」で福田恵子先生の作品を演奏した君のすばらしいピアノの音を、
ぼくは今でも忘れていない。これまでぼくの連弾曲でいつもsecondoパートを担当してくれた森平君、
その役割をしっかり果たせたのも、今思えば君が持つそのすばらしい音があってこそだったのかも
しれない。いつかまた君に曲を書けたらと思っていたら、まさかこんなにも早く実現できるとは思わなかった。
さて、この曲はそんな森平君のために、何より「いい音で」表現することを大前提に考えてみた。
だから、まずは楽譜をしっかり読んでいただき(2曲目では全ての音符に臨時記号を付けたので大変かも
しれないが)、ていねいに音を発してその音をしっかりと聴いて「君(演奏者)自身の音」に仕立てて
いただきたい。これだけできれば、今回の曲の発想は意外に単純(であるはず)なので、気楽に演奏して
いただければと思っている。

これからも「いい音」を求め続けてほしい。それがピアノ音楽の多彩な世界を知り始めた君たちへの
ぼくの願いである。

                                              2003年1月 熊本にて
                                                    岩下 周二


 

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