平野さゆり作品

ピースbT 20 21 32 54 55 78 90 114

ピース78 リズム ア・ラ・モード

I. フォーブルドン・モデルヌ
II. ガムラネスク
III. ペンタ・リズム
IV. ライアレスク
V. ジャパネスク

昨年7月の“もういちどききたいな”で、溝渕奈緒子先生の生徒さんたちが『地球の裏側』を再演して下さいました。
その本番を聴きながら閃きました、「演奏者全員にピアノを弾いてもらいたい」と。『地球の裏側』のピアノパートは、
小学校低学年にはちょっと難しいものでした。ですから、せっかく
出演してくれたのに打楽器だけ…という生徒さんも
あり、申し訳なく思ったのです。

アンサンブルの楽しみはたくさんあると思いますが、「私()のピアノの演奏と一緒に別な楽器が鳴る」という、
ソロでは体験できないスリル(!?)が味わえることもその一つではないでしょうか。初めての全体練習では他の音に
驚いて自分の音を見失うことがあっても、次第に他の音が聴けるようになり、合わせるポイント
をつかんでゆく…
その過程を見るのは、指導者にとって大変エキサイティングですし、演奏者にとっても
見えない駆け引きをしながらの
演奏は、さぞかしスリリングなことでしょう…。「見えない駆け引き」が出来る
ようになる頃には、学年も学校も経験も
違う演奏者たちに一体感が生れます。誰か一人が演奏を始めると、三々五々演奏に加わります。また上級生は、
当然のごとく下級生の面倒を見たり、セッティングや後片付けを
手伝ってくれます。このような交流も、アンサンブルの
楽しい副産物と言えるでしょう。

という訳でこの『リズム ア・ラ・モード』は、「大きい人から小さい人まで、一緒に楽しめる」ことを念頭において
作りました。珍しい楽器を見つけるとつい手を出してしまうため、我が家にはいろいろな小打楽器類があります。
「眠っている楽器たちにもスポットを当てよう」と欲張ったために、関連のなさそうな5曲になり
ました。ところが
出来上がってみたら、なぜかミニマル・ミュージックとの類似点が見えてきたような…。
そこで『ア・ラ・モード』
=現代風=を気取ってみました。各曲の内容が気取っているかどうかは疑問ですが、それぞれ次のような
特徴があります。
5曲中3曲は混合拍子で、T.は「2+2+3」の8分の7拍子。V.は「3+2」の4分の5拍子。
W.は「3+3+2」の8分の8拍子です。他の2曲には、題名のごとく「民俗音楽」を取り入れました。
どの曲のリズムもパターン化されています。混合拍子もパターンに乗ればこわくないということを、
本日の演奏者たちが証明してくれました。

 

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