平野さゆり作品

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ピース55 ピアノとパーカッションのためのダンス組曲地球の裏側

 《ダンゴ3兄弟》が大ヒットしたとき、かつて《黒ネコのタンゴ》が同じように人気を博したことを思い出し、
子供たちがタンゴのリズムに非常にノリやすいことを発見しました。
そこで、3匹目のドジョウ…ということではありませんが、南米の音楽の中にはタンゴだけではなく、
サンバのように日本に同化しているリズムもあり、それを生かした新曲を作ってみようと思いました。
今回は、地球の裏側の国々から4つの舞曲リズムを拝借し、カーニバル風の組曲を書いてみました。
以下は、楽譜に添えたコメントです。
 I. ボロボロ ボレロ(Bolero)
  ラヴェルの管弦楽曲「ボレロ」に代表されるスペインのボレロは3拍子ですが、スペイン風の歌曲を
  もとにしたメキシコやキューバのボレロは4拍子です。
  農民の音楽などの影響を受けて、今日の形に発展したと言われています。
  現在では、各国の民族音楽やロックなどと融合した、さまざまな様式のボレロがあります。
  ちなみに、水戸黄門のテーマ曲もボレロのリズムをもっています。
 II. 甘辛茶ちゃチャ(Cha cha cha)
  1950年頃から流行し始めた、キューバのリズムです。グィロの出すリズムが重要な役割を果たして
  います。「おもちゃのチャチャチャ」と同じリズムです。
 III. 花よりんご(Tango)
  アルゼンチンで発達した舞曲ですが、当時キューバで流行したハバネラとも関係があると言われて
  います。この曲ではハバネラとタンゴのリズムを組み合わせ、どちらかというと、ゆるやかな
  ハバネラに近い形を取っています。
  ハバネラで有名なのは、ビゼーのオペラ「カルメン」の一曲です。
  タンゴにも名曲が数多くありますが、かつては「黒ネコのタンゴ」、最近では「だんご3兄弟」です。
 IV. 1・2の3バ(Samba)
  ブラジル音楽の、もっとも代表的なリズムです。リオのカーニバルで熱狂的に踊られます。
  日本にもよく似た四国の阿波踊りがあり、東京では、サンバと阿波踊りを一緒にしたお祭り
  さえあります。

 ピアノ発表会の一部として、中高生のお姉さんたちが演奏したこの組曲に、元気な小学生たちが
挑戦してくれました。
なお、この作品は打楽器パートを省略して、ピアノ連弾曲として演奏することも可能です。


                                                    (III. 花よりんごより)

 

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