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コンサート・プログラム

プリムローズ・マジック・ピアノデュオコンサート
       〜2000年6月5日・東京文化会館小ホール(午後7時開演)

尾形 久美 2台ピアノのための四章
麻生 信子 「波」2台ピアノのための
岩下 周二 〈Caprice〉for two pianos
平部やよい 〈Ontology〉for two pianos
福田 恵子 〈Reflection〉for two pianos
三瀬 和朗 〈Le Temps Diapre〉pour deux pianos

― 曲目解説 ―

2台ピアノのための四章・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・尾形 久美
 昔から数えきれない程あるピアノ曲の中で、2台ピアノのオリジナル曲は多くありません。私にとっては、
自分が弾いているときに相手の音がどのように聴こえてくるかということは、ワクワクするような嬉しい事ですが、
演奏家にとってはバランスの取り方などソロとは違った難しさがあることでしょう。今回は、相手との対話が、
様々な響きの中で、又、気分の中でできたらと思い書いてきました。

「波」2台ピアノのための・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・麻生 信子
 この曲は、反復される主題を伴った波の動きがイメージされた作品です。全体的に静かな印象の曲ですが、
曲の後半で連打がしばしば出て来て、そこを特徴づけています。

〈Caprice〉for two pianos・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岩下 周二
 自由な曲を書きたかった。自ら気の向くままに、思いのままに、しかし、その思いで付けたタイトルは
そのままになれない現状に押し潰されて身動きがとれず、それに反抗しようとして突然不可解な方向へと
狂い出し、いずれ我に返ってまた自らの至らなさを責めることになる。そんな自らの愚かで情けない姿を
映し出すことにもなるのであった…。

〈Ontology〉for two pianos・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平部やよい
 存在そのものの意義や価値を問うものとしての存在感、昨今の時節のはやりに流され、自己本来の
存在感を失いかけている日本へのオマージュです。

〈Reflection〉for two pianos・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・福田 恵子
 一台でも充分な表現力を持つピアノを二台並べて書くにあたり、まず次の事を考えました。この曲に於ては
ピアノの多彩な表現力を縦横無尽に、というよりはむしろ、あるいくつかの限られた素材を充分に発展させること。
それから「二台必要なのである」という強い意志での創意を持ち続けて書くこと。しかし作曲の過程で、
互いに主張しあうよう与えた二台の個性が勝手に走り出してしまい、手を携えておなじ方向を向かせるのに
何日も費やしたりした。

〈Le Temps Diapre〉pour deux pianos・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三瀬 和朗
 ピアノ独奏曲に比べ、2台ピアノ作品の数は非常に少ない。今回、この編成による創作の難しさを
実感した。プリムローズ・マジックのお二人の醸し出される、色とりどりの(diapre)音、時を想定し定着させた。


【演奏者】
プリムローズ・マジック(Primrose Magic)
 メンバーは石岡久乃と安宅薫の二人。1986年、カロローザ第13回定期公演で委嘱作品の西村朗作曲
「波打つ影」を初演してデビュー。
ともに桐朋学園大学附属「子供のための音楽教室」、桐朋女子高等学校音楽科を経て同大学音楽学部卒業。
2台ピアノとして小島準子、
R.ブレンゴラ、岩崎淑、山田富士子、練木繁夫、藤井一興各氏に師事。
 1987年第3回セルジョ・ロレンチ国際室内楽コンクール(イタリア)で第2位入賞。88年、ダブリン・ミュージック・
ソサエティの招きでアイルランドのダブリン、コークでリサイタル。同年カザルスホールでリサイタルを開催し好評を博す。
 N響をはじめ読響、九響、札響など2台ピアノとしての共演も多い。各地でのデュオ・リサイタルは、その華麗なステージ
と楽しめるオリジナルの曲で大変好評を得ている。2000年5月サントリーホールにて都響の定演でプーランク作曲2台の
ピアノのための協奏曲を指揮者ジャン・フルネ氏と共演。
 これまでにビクターエンターテイメントより4枚のCDをリリース。

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